「土地のお祓いを自分でやってみたいけど、どうやって始めればいいかわからない…」
「神職を招かずに費用を抑えたい」
「まずは自分で試してみて、後で必要なら専門家に頼みたい」
土地のお祓いをするのに、高額な費用をかけたくないですよね。
私も最初は、「神職を呼ぶのはお金もかかるし、手続きが面倒だから自分でできないかな?」と思っていました。
もちろん、初めは不安もありましたが、今ではセルフ地鎮祭を定期的に行い、家族も安心して過ごせる方法もあります。
ということで、今回は私の経験をもとに、セルフで行う土地のお祓いの方法についてお伝えします。
この記事では、初心者でも安心して実践できる、土地のお祓いの手順とコツを紹介します。
今回紹介する方法を実践すれば、費用を抑えつつ、しっかりと土地を清めることができます。初めての方でも簡単に始められるので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
尚、当事務所では、土地の地鎮祭などのサービスを提供するものではありません。あくまで、土地に関する考え方や情報を提供しているに過ぎませんので、その点をご理解いただきますようお願い申し上げます。
- 自分で土地のお祓いを行うための基本的な手順
- 必要な材料とその準備方法
- 自宅で実践する際の具体的な進行方法
- 地域の神社に相談して適切な方法を確認する重要性
自分でできる土地のお祓いガイド

- 土地浄化の意義
- 四方清めの手順
- 塩酒祓いの手順
- 土地購入時の浄化儀式
- お清めの酒選び
- お祓い費用の目安
- セルフ地鎮祭の意義
土地浄化の意義
土地のお祓いは、新築工事の開始前に行われる「地鎮祭(じちんさい)」という儀式の一部です。この儀式の目的は、工事の安全と無事な完了を祈願し、その土地に暮らす人々の安心と幸せを願うことです。地鎮祭では、神職を招いて土地を浄化し、過去にその場所で起こったことを清め、土地の神様に感謝と許可を求めます。
この儀式は、日本の伝統的な信仰である「森羅万象すべての物に八百万の神が宿る」という考え方に基づいており、江戸時代後期から庶民の間で普及しました。ただし、地鎮祭は必須の行事ではなく、施主の判断で行うかどうかを決めることができます。
四方清めの手順
四方清めは、建設地の四隅を清める伝統的な儀式です。この儀式では、敷地の北東の角から時計回りに進み、各角で塩、洗い米、お酒を撒きます。一部の地域では、切白紙も使用されることがあります。この儀式の目的は、土地を浄化し、工事の安全と成功を祈願することです。
近年では、多くの施主が神職を招かずに自ら略式的に四方清めを行う傾向にあります。ただし、具体的な方法や使用する材料は地域や伝統によって異なる場合があるため、地元の神社や寺院に相談して適切な方法を確認することが推奨されます。
塩酒祓いの手順
土地の清め方には、塩と酒を使用する方法があります。この方法では、まず塩を持ち、「払いたまえ、清めたまえ、守りたまえ、幸わえたまえ」と唱えながら土地に撒きます。次に、同じ言葉を唱えながら酒を撒きます。最後に、洗い米を同様に撒きます。これらを時計回りに土地を一周しながら行います。
塩は豪快に、酒はどぼどぼと撒くのが良いとされています。気になる場所には多めに撒くことで、より強力な清めの効果が期待できます。この儀式は年末や月に一度など定期的に行うことができ、家庭内の問題解決にも効果があるとされています。
土地購入時の浄化儀式
土地購入後のお祓いは、新しい所有者が土地の安全と繁栄を祈願する重要な儀式です。一般的には、地鎮祭という形で行われ、神職を招いて執り行います。この儀式では、土地の過去の歴史を浄化し、新たな所有者の幸福を祈ります。しかし、地鎮祭は必須ではなく、施主の判断で行うかどうかを決めることができます。
自分でお祓いを行う場合は、塩や酒を使用して四方清めを行うことができます。具体的な方法は地域によって異なる場合があるため、地元の神社に相談することをおすすめします。お祓いの費用は神社によって異なりますが、一般的に神主への謝礼として2万円から5万円程度が必要とされています。
お清めの酒選び
土地のお清めに使用する酒は、一般的に清酒(日本酒)が用いられます。50坪程度の土地であれば、一升(約1.8リットル)の清酒が適量とされています。紙パックに入った「まる」や「月」といったブランドの清酒でも問題ありません。お清めの際は、「払いたまえ、清めたまえ、守りたまえ、幸わえたまえ」と唱えながら、土地にどぼどぼと酒を撒いていきます。
この儀式は塩や洗い米と共に行われ、時計回りに土地を一周しながら実施します。酒は浄化の力があると信じられており、土地の穢れを払い、新たな幸運を招く役割を果たすとされています。
お祓い費用の目安
土地のお祓い料金は、神社や儀式の規模によって異なりますが、一般的な目安があります。神主に式を執り行ってもらう謝礼として2〜3万円、お供え物の費用を含めると合計で5万円前後かかることが多いようです。ただし、明確な決まりはなく、神社やお寺によって費用相場に違いがあるため、事前に確認することが重要です。
より大規模な地鎮祭の場合、費用は3万円から10万円程度まで幅があります。これらの費用には、神主への謝礼、お供え物、祭具などの費用が含まれます。なお、自宅で簡易的なお祓いを行う場合は、塩、お酒、お米などの必要な材料を購入する程度の費用で済むため、比較的安価に済ませることができます。
自分でお祓いを行う際には、土地を時計回りに一周しながら塩や酒、洗い米を撒き、「払いたまえ、清めたまえ、守りたまえ、幸わえたまえ」と唱えるとよいでしょう。これにより土地の穢れを払い、新たな幸運を招く効果が期待できます。
セルフ地鎮祭の意義
セルフ地鎮祭は、近年注目を集めている簡易的な地鎮祭の方法ですが、その意義については議論があります。伝統的な地鎮祭と比べて、セルフ地鎮祭は施主自身が行うため、費用を抑えられるというメリットがあります。しかし、神職の間では、セルフ地鎮祭の有効性に疑問を呈する声もあります。
一部の神社関係者は、「後の祭り」という言葉があるように、建築後に問題が生じてから祈願するよりも、最初から正式な地鎮祭を行うことを推奨しています。また、セルフ地鎮祭は「無駄な地鎮祭にお金は払いたくないけど、ご利益は欲しい」という矛盾した行動を施主に取らせることになるという指摘もあります。
一方で、神社で確認したところ、「お気持ちが重要」という意見もあり、セルフ地鎮祭でも土地に新たに住み始めることの報告と感謝の気持ちを表すことには意味があるとされています。結局のところ、セルフ地鎮祭の意義は個人の信念や価値観によって異なると言えるでしょう。
セルフ地鎮祭を行う際には、塩や酒、洗い米を用意し、土地を時計回りに一周しながら「払いたまえ、清めたまえ、守りたまえ、幸わえたまえ」と唱えるとよいです。このようにして土地を清め、感謝の気持ちを表すことで、新しい生活のスタートを清々しい気持ちで迎えることができます。
土地のお祓いを自分で行う際の注意点と準備事項

- セルフ地鎮祭の意義
- 地鎮祭 自分で準備
- 家のお清め方法
- お祓いの適切な時期
- お祓いの効果と意義
- お祓い成功のポイント
- 土地のお祓い、自分でできる?総括
セルフ地鎮祭セット
セルフ地鎮祭を行う際に必要な道具や材料をまとめたセットが販売されています。これらのセットの内容と入手方法について以下にまとめます。
地鎮祭セットの一般的な内容
- お塩(あら塩が推奨)
- お酒(日本酒)
- 洗って乾かしたお米
- 清めの御砂
- 方除御札
- 鎮め物
入手方法
- 関西地方では、奈良県の大神神社(おおみわじんじゃ)で地鎮祭セットが販売されています。
- 一部の神社や専門店でも購入可能です。
注意点
- セットの内容は神社や地域によって異なる場合があります。
- 詳細については、地元の神社や設計士に相談することをおすすめします。
セルフ地鎮祭セットを使用することで、自宅でも簡易的な地鎮祭を行うことができますが、その意義については個人の信念や価値観によって異なります。正式な地鎮祭の代替としての効果を求める場合、神職の意見を参考にするのが良いでしょう。
セルフ地鎮祭の準備
セルフ地鎮祭を行う際の準備について説明します。
必要な材料
- 洗米:お米を一度洗って乾かしたものを半合ほど用意します。
- 清酒:1カップほどの清酒を用意します。
- 粗塩:1カップほどの粗塩を用意します。
手順
▼準備
- 必要な材料を用意します。
- 敷地の北東の角から始めるため、その場所を確認します。
▼儀式の進行
- 敷地の北東の角から時計回りに進みます。
- 各角で以下の順に材料を撒きます:
- 粗塩
- 洗米
- 清酒
▼言葉の唱和
- 「払いたまえ、清めたまえ、守りたまえ、幸わえたまえ」と唱えながら、材料を撒きます。
注意点
- 地域差:地域によって具体的な方法や使用する材料が異なる場合があるため、地元の神社に相談して適切な方法を確認することをおすすめします。
メリットと意義
- 費用の抑制:セルフ地鎮祭は費用を抑えられるメリットがあります。
- 信念と価値観:その意義については個人の信念や価値観によって異なります。正式な地鎮祭と比べて簡易的な方法ですが、心を込めて行うことが大切です。
セルフ地鎮祭を行うことで、自宅でも簡易的に土地を清め、感謝の気持ちを表すことができます。ただし、伝統的な地鎮祭の代替としての効果を求める場合、神職の意見を参考にするのが良いでしょう。
家のお清め方法
家のお清めは、新居への引っ越しや解体前に行われる日本の伝統的な風習です。基本的な手順は以下の通りです。
必要な材料
- 清酒
- 水
- 塩
- お米
- 季節の野菜や果物(神饌)
手順
▼準備
- 玄関から始めて、各部屋を時計回りに回るためのルートを確認します。
- 必要な材料を用意し、神饌を整えます。
▼塩を撒く
- 玄関から始めて、部屋を時計回りに回りながら塩を撒きます。
- 塩を撒く際には、「払いたまえ、清めたまえ、守りたまえ、幸わえたまえ」と唱えます。
▼清酒を撒く
- 塩を撒いた後、同様にして清酒を撒きます。
- こちらも同じ言葉を唱えながら行います。
▼家の中心で祈願
- 家の中心に立ち、手を合わせて家内安全と幸福を祈願します。
専門家によるお祓い
- 神社に依頼:神社に依頼して神主にお祓いを行ってもらうことも可能です。この場合、神主が専門的な儀式を執り行います。
注意点
- 地域差:お清めの方法は地域や伝統によって異なる場合があります。詳細については地元の神社に確認することをおすすめします。
家のお清めを行うことで、新しい家での生活が清々しい気持ちで始められるでしょう。自分で行う場合も心を込めて行うことが大切です。また、神社に依頼することで、より正式な儀式を体験することができます。
お祓いの適切な時期
土地のお祓いは、主に新築工事の開始前に行われる「地鎮祭(じちんさい)」の一環として実施されます。このタイミングは、これから始まる工事の安全と無事な完了を祈願し、その土地に暮らす人々の安心と幸せを願うためです。また、土地購入後や建物の解体前にもお祓いを行うことがあります。上棟式(じょうとうしき)や竣工式(しゅんこうしき)など、建築の各段階でもお祓いが行われる場合があります。
ただし、これらの儀式は必須ではなく、施主の判断で行うかどうかを決めることができます。定期的なお清めとして、年末や月に一度など、家庭の状況に応じて行うこともあります。
主な儀式の概要
▼地鎮祭(じちんさい)
- 目的: 新築工事の安全と無事な完了を祈願する。
- タイミング: 新築工事の開始前。
- 内容: 神職を招いて土地の浄化と神様への感謝と許可を求める儀式。
▼土地購入後のお祓い
- 目的: 新しい所有者の安全と繁栄を祈願する。
- タイミング: 工事の開始前。
- 内容: 神職を招いて行う場合もあれば、施主自身がセルフ地鎮祭を行う場合もある。
▼建物の解体前のお祓い
- 目的: 解体作業の安全とスムーズな進行を祈願する。
- タイミング: 工事の開始前。
- 内容: 解体前に土地を清める儀式。
▼上棟式(じょうとうしき)
- 目的: 建物の骨組みが完成したことを祝う。
- タイミング: 建物の上棟時。
- 内容: 神職を招いて建物の安全を祈願する儀式。
▼竣工式(しゅんこうしき)
- 目的: 建物の完成を祝い、今後の安全と繁栄を祈願する。
- タイミング: 建物の完成時。
- 内容: 神職を招いて行うことが一般的。
注意点
- 地域差: 儀式の内容や方法は地域によって異なることがあるため、詳細は地元の神社に確認することをおすすめします。
お祓いの効果と意義
土地のお祓いには、心理的な安心感を得る効果があると考えられています。新築工事の開始前に行われる地鎮祭では、工事の安全と無事な完了を祈願し、その土地に暮らす人々の安心と幸せを願います。これにより、新しい土地や家での生活に対する不安を和らげる効果が期待できます。
また、火事があった土地などでお祓いを行う場合、心理的瑕疵を下げる効果があるとされ、土地の売却時に買主の安心感につながる可能性があります。ただし、お祓いの効果は個人の信念や価値観によって異なり、科学的な根拠があるわけではありません。むしろ、日本の伝統的な考え方である「森羅万象すべての物に八百万の神が宿る」という信仰に基づいた精神的な効果と言えるでしょう。
地鎮祭の具体的な効果
- 心理的安心感
- 工事や新しい生活に対する不安を軽減します。
- 土地にまつわる過去の出来事への不安を和らげます。
- 安全祈願
- 工事の安全を祈願することで、関係者の心の平安を保ちます。
- 地域との調和
- 地域の伝統行事に参加することで、地域社会との調和を図ります。
お祓い成功のポイント
土地のお祓いは、主に新築工事の開始前に行われる「地鎮祭(じちんさい)」の一環として実施されます。このタイミングは、これから始まる工事の安全と無事な完了を祈願し、その土地に暮らす人々の安心と幸せを願うためです。また、土地購入後や建物の解体前にもお祓いを行うことがあります。上棟式(じょうとうしき)や竣工式(しゅんこうしき)など、建築の各段階でもお祓いが行われる場合があります。ただし、これらの儀式は必須ではなく、施主の判断で行うかどうかを決めることができます。定期的なお清めとして、年末や月に一度など、家庭の状況に応じて行うこともあります。
地鎮祭の具体的な手順は、まず祭壇を設置し、神主が祝詞をあげて土地の神様を迎えます。その後、施主や工事関係者が鍬入れを行い、神酒やお供え物を捧げます。儀式が終了したら、神主が土地を清めるための祓いを行い、工事の安全を祈願します。地域や風習によって手順や準備物が異なることがあるため、事前に地元の神社に相談するとよいでしょう。
土地のお祓い、自分でできる?総括
土地のお祓いは、自分でも行うことができる。塩や清酒を使い、土地の四隅を清めてお祈りすればよい。神主に依頼する場合もあるが、必須ではない。
記事のまとめ
- 土地のお祓いは新築工事の安全と無事を祈願する儀式である
- 神職を招かずに自分で行うことも可能である
- 四方清めは敷地の四隅を塩、洗い米、酒で清める
- 塩酒祓いは塩と酒を土地に撒いて清める方法である
- 土地購入後のお祓いは新しい所有者の安全と繁栄を祈願する
- お清めに使用する酒は清酒が一般的である
- お祓いの費用は神職を招く場合2〜3万円程度である
- セルフ地鎮祭は費用を抑えられる方法である
- 自宅で行う場合も心を込めて行うことが重要である
- セルフ地鎮祭セットは必要な道具を揃えた便利なセットである
- 土地のお祓いは心理的な安心感を得る効果がある
- 新築工事の開始前に地鎮祭を行うことが一般的である
- 上棟式や竣工式などでもお祓いが行われることがある
- お祓いは地域や風習によって手順や方法が異なる場合がある
- 定期的にお清めを行うことで土地の穢れを払うことができる
これらのポイントは、判断する際の参考としてみてください。
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